お肌は内蔵を映す鏡!食生活の乱れがいちご鼻の原因になってしまう理由
いちご鼻を治したくて、色んな化粧品を試してみたり、スキンケアにも気を使っているのに一向に改善されない・・・。
そんな人は少し視点を変えて、食生活に目を向けてみましょう。
お肌は内蔵を映す鏡。私たち人間の身体は食べたものでできていると言っても過言ではありません。
有名な皮膚科医のニートゥ・ニルドシュ博士によると、お肌が衰えていく遺伝的要因は20%程度しかないのだそう。で、残りの80%は睡眠や生活リズム、喫煙や飲酒などの生活習慣に起因していて、とくに大きな部分を占めるのが「食事」だといいます。
というわけで、今回のテーマ「いちご鼻と食生活」。
あなたを悩ませる、お鼻の黒いぶつぶつ「いちご鼻」と「食生活」の関係について見ていくことにしましょう。
まずはお鼻に黒いぶつぶつ「いちご鼻」ができてしまう原因をおさらい
いちご鼻というのは、お鼻の毛穴に皮脂や汚れ、古い角質などが詰まり、酸化して黒くなることによって起こるものです。
その原因は大きく分けると3つあります。
- ①皮脂の過剰分泌
- ②毛穴が大きい
- ③洗顔やクレンジングなどのスキンケア不足
つまり、「油ギッシュな肌質」か「毛穴が大きく汚れが詰まりやすい」、もしくは洗顔やクレンジングといった「スキンケアが足りないか間違っている」のどれかなわけです。
で、最も根本的な原因は「皮脂の過剰分泌」。これです。
皮脂の過剰分泌によって皮脂や汚れが毛穴に詰まりと、毛穴が大きく広がってしまいます。すると、毛穴に汚れが溜まりやすくなり、洗顔やクレンジングといったケアが間に合わなくなる。
お鼻に角栓が詰まって、いちご鼻になってしまうメカニズムを簡単に説明するとこういうことになるのです。
栄養の偏った食生活がいちご鼻になってしまう最大の原因
では、一体なぜ皮脂の過剰分泌が起きるのか?
これは男性ホルモンが深く関わっていて、男性ホルモンの分泌量が多い体質の人はオイリー肌になりやすい傾向にあります。しかし、オイリー肌になってしまう理由は、生まれつきの体質だけが原因ではありません。
オイリー肌になってしまう原因。それは「食事」が大きく関わっているのです。
たとえば、栄養の偏った食生活はホルモンバランスを乱す大きな原因となり、ホルモンバランスの乱れは男性ホルモンを優位にし、皮脂の分泌量を増加させます。また、動物性の脂肪が多い食事も皮脂の分泌量を増やしてしまう原因です。
糖質の高いものは血糖値を上昇させ、血液中に中性脂肪を作ってしまいます。中性脂肪は体脂肪として体につくだけでなく、皮脂としても分泌されるので、これまた皮脂の過剰分泌の原因になるもの。
ビタミンやミネラルなどが不足していればターンオーバーが乱れ、古い角質が溜まりやすくなり、毛穴に皮脂や汚れが詰まる大きな原因になるでしょう。
つまり、いちご鼻ができる最大の原因「皮脂の過剰分泌」が起こるのは、食生活が大きく関係しているというわけなのです。
- ①栄養バランスの偏った食事を続ける
- ②ホルモンバランスが乱れる
- ③男性ホルモン優位になり皮脂の分泌量が増える
- ④皮脂が毛穴に詰まりやすくなる
- ⑤いちご鼻やニキビができやすくなる
いちご鼻の改善に効果的な4つのビタミンを摂取しよう
さて、乱れた食生活は皮脂の過剰分泌を引き起こし、いちご鼻の原因になるのなら、どのような食事をとればいいのでしょうか?
いちご鼻を改善するためには、皮脂の過剰分泌を抑えることと、お肌のターンオーバーを整えることが重要となります。
そのために積極的に摂取したい栄養素は「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」「ビタミンE」の4つです。
これら4つのビタミンは不足するとニキビや肌荒れなど、様々なお肌トラブルの原因になるものとして有名なもの。
その他にもミネラルや食物繊維など、お肌に良い栄養素はたくさんあるのですが、今回はいちご鼻に効果的な栄養素ということで、これら4つのビタミンについて詳しく見ていくことにしましょう。
ビタミンB2
ビタミンB2は、主に皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをもつビタミンです。
脂質や糖質などの代謝を促進して、皮脂の分泌量を調整してくれる働きもあるため、ニキビやオイリー肌の改善に欠かせません。
また、タンパク質を体内でエネルギーに変換し、代謝を支える重要な働きをもつのも、このビタミンB2です。
ビタミンB2は、レバー・卵・魚などに多く含まれています。とくに魚の皮の部分に豊富に含まれているため、皮も一緒に食べられる、「うなぎの蒲焼」や「サバの塩焼き」などがオススメです。
水溶性ビタミンなので熱に弱いため、調理の際は注意が必要。ビタミンB2を効率よく摂取したいなら、牛乳や納豆、卵など加熱しないで食べられるものがいいでしょう。
名称 | ビタミンB2 |
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性質 | 水溶性ビタミン |
推奨摂取量 | 男性:1.4~1.8mg 女性:1.0~1.4mg |
ビタミンB2を多く含む食品 | 豚レバー / 牛レバー / 鶏レバー / うなぎの蒲焼 / 卵 / サバ / シャケ / 納豆 / 焼き海苔 / アーモンド / 牛乳 |
- ビタミンB2は皮膚や髪、爪などの細胞の再生に関わる栄養素なので、不足すると皮膚や粘膜に炎症を起こしやすくなります。口内炎や肌荒れ、髪のトラブル、目が充血するというような症状はビタミンB2が不足しているサインです。また、脂漏性皮膚炎の原因もビタミンB2の不足によるところが大きいとされています。
ビタミンB6
ビタミンB6は水に溶けやすい「水溶性ビタミン」で、上記のビタミンB2と同じ「ビタミンB群」の1つ。
皮膚炎を予防する成分として、酵母や米ぬかの中から発見された栄養素です。
3大栄養素の中の「脂質」と「タンパク質」の代謝に深い関わりをもっており、生命活動において欠かすことのできない存在です。
さらに、ビタミンB6は女性ホルモンとも関わりが深く、月経前症候群(PMS)や妊娠中のつわりに高い効果を発揮してくれるという、女性にとって非常に重要なビタミンなのです。
魚類や野菜、卵などに多く含まれていますが、水溶性ビタミンなので体内に貯蔵されることはありません。ですので、毎日の食事からバランスよく摂取する必要があるでしょう。
また、バナナは比較的多くのビタミンB6が含まれているので、間食のバナナはエネルギー補給と同時にビタミンB6を補給するという意味でオススメです。
名称 | ビタミンB6 |
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性質 | 水溶性ビタミン |
推奨摂取量 | 男性:1.4mg 女性:1.1mg |
ビタミンB6を多く含む食品 | 牛レバー / 鶏ささみ / まぐろ / かつお / さんま / 玉子 / バナナ / さつまいも / アボカド / ピスタチオ |
- ビタミンB6が不足すると、肌荒れやニキビなどのお肌トラブルを招く原因となります。また、ビタミンB6はタンパク質の代謝に必要不可欠な補酵素として働いているので、タンパク質の摂取量が増えるとビタミンB6の必要量も増えます。しかし、ビタミンB6は腸内細菌によってもつくられるので、普通の食生活を送っていれば欠乏症になることはまずないでしょう。また、生理前に憂うつな症状のでる月経前症候群の人は、体内でビタミンB6不足がみられたという報告もあります。
ビタミンC
「美肌のビタミン」と呼ばれ、美肌作りには欠かせない栄養素。
それがビタミンCです。
ビタミンCの体内での働きは幅広く、コラーゲンの生成や免疫力向上、抗ストレスに抗酸化作用など多岐にわたります。
また、強い抗酸化作用をもつビタミンなので、老化防止(アンチエイジング)に高い効果を発揮してくれる栄養素です。
そして、その抗酸化作用で活性酸素を無害なものに変えると同時に、免疫力も高めてくれるので、美容効果だけでなく高い健康効果も併せ持つビタミンです。
名称 | ビタミンC |
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性質 | 水溶性ビタミン |
推奨摂取量 | 男性:100mg 女性:100mg |
ビタミンCを多く含む食品 | アセロラ / 赤ピーマン / 黄ピーマン / レモン / パセリ / 唐辛子 / 柿 / キウイ / さつまいも / ブロッコリー |
- ビタミンCは「美肌のビタミン」と呼ばれ、コラーゲンの生成に深く関わっている栄養素なので、不足すると当然お肌に影響がでます。そのため、お肌のハリが失われ、シミやシワ、たるみなどの原因となるでしょう。また、ビタミンCが欠乏することによって起こる病気といえば「壊血病」です。ビタミンC不足が長期間続くとコラーゲンが十分に作られず、細胞をつなぐ結合組織が弱くなり、出血が止まらなくなります。これが壊血病です。喫煙はビタミンCを消耗させる大きな原因であり、喫煙者はタバコを吸わない人の2倍のビタミンCが必要だといわれていますので愛煙家の人は注意しましょう。
ビタミンE
ビタミンEはビタミンCと同様に、強い抗酸化力を持っているのが特徴の栄養素で、「人体のサビ」とも言われる活性酸素を除去してくれるので、老化防止効果が期待できるでしょう。
ホルモンの生成や分泌を整えてサポートするという役割もあります。
また、血行を良くする働きをもっているので、お肌のキメを整えて、シミやシワ、くすみなどを改善してくれます。
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、油で調理して食べると身体への吸収率が上がります。
熱や酸にも強く、ビタミンCと一緒に摂取することで抗酸化力が高まるという特徴もあります。
名称 | ビタミンE |
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性質 | 脂溶性ビタミン |
推奨摂取量 | 男性:6.5mg 女性:6.0mg |
ビタミンEを多く含む食品 | 植物油 / アボカド / はまち / うなぎの蒲焼 / イクラ / かぼちゃ / 赤ピーマン / アーモンド / ひまわりの種 |
- ビタミンEが不足すると、活性酸素の影響を受けやすくなるので、皮膚が弱くなってシミやくすみができやすくなるでしょう。さらに細胞の老化が進み、血行障害によって動脈硬化などの生活習慣病のリスクを高めることにもつながります。女性の場合はビタミンEが不足していると不妊や流産に至ってしまうケースもあるというので、とくに注意が必要です。また、血行障害を引き起こし、肩こりや冷え性になりやすくなったり、ホルモンの分泌障害が起こったりするのもビタミンEの不足によるものだと言われています。
いちご鼻を改善するには食生活を見直そうと言われても・・・
鏡を見るたびに映るのは、毛穴に黒いぶつぶつが詰まった自分の姿。
あなたを悩ませる、そのいちご鼻の原因は、もしかしたら食生活にあるかもしれません。
私たち人間の身体は食べたものでできています。
いちご鼻だけでなく、ニキビや肌荒れにも同時に悩んでいるとしたら、食生活が大きな原因である可能性は高いでしょう。
とはいえ、この何かと忙しい現代日本において、きちんと栄養バランスのとれた食事を毎日食べるというのは簡単ではありませんよね。
仕事や勉強、家庭に子育て、友人との付き合いもあれば、会社の同僚や上司、取引先との付き合いもあるでしょう。
「いちご鼻に悩んでいるのなら、きちんとした食生活を送りましょう♪」(・∀・)
なんて言われて
「は〜い♪明日から気をつけま〜す」( ´ ▽ ` )ノ
とはいきませんよね。
ビタミンやミネラルといった栄養素についてネットや書籍で調べて、栄養バランスのとれた食事の献立を考え、買い出しに行き、料理をつくって、食べ終われば洗いもの。
それを毎日続けるなんてのは、そう簡単ではありませんし、それができる人は本当に限られているでしょう。そもそも料理ができないという人も多いはず。
ですので、そんな人はサプリメントで足りない栄養素を補うのがオススメです。
サプリメントもたくさん種類があるので、どれを選べばいいのかわからないという人も多いかと思いますが、基本的にはニキビケアに効果のあるサプリメントを飲めば、まず間違いはありません。
いちご鼻もニキビも原因はほぼ同じで、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの低下などによるものだからです。
今回の記事で取り上げた「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」「ビタミンE」の4つの栄養素はもちろん、腸内環境を整えるビフィズス菌やオリゴ糖、食物繊維なども豊富に配合されているサプリメントを選ぶようにしましょう。
食生活を見直すことこそが、あなたの美肌を取り戻す第一歩かもしれません。