毛穴の黒ずみを指で押し出すという行為を絶対にやってはいけない理由

毛穴に黒いぶつぶつがびっしりと詰まったお鼻。
そんな自分の姿を鏡で見るたびに憂鬱になってしまいますよね。

で、何とかしようと指や爪でその汚れをニュルッと押し出す。いちご鼻にお悩みの人なら誰しもやってしまうことでしょう。

しかし、この指で鼻の角栓を押し出すという行為は絶対にやってはいけないケアです。

それは一体なぜなのか?
指で毛穴の汚れを押し出してはいけなというなら、どうすればいいのか?

今回はいちご鼻に悩んでいる人なら誰しも一度はやったことがあるであろう、指で角栓を押し出すというケアについて見ていくことにしましょう。

お鼻の黒ずみを指で押し出すと毛穴が広がってしまう!?

お鼻の毛穴の黒いぶつぶつは、皮脂や古い角質などが汚れとなって詰まったもので「角栓」と言います。

指で鼻の角栓を押し出すという行為は、いちご鼻に悩んでいる人なら誰しもがやってしまいがちなことではあります。

しかし、無理やり角栓を押し出してしまうとどうなるのか?

固くなってびっりしりと詰まった角栓であればあるほど、押し出すときに毛穴を広げてしまうんです。

強引に角栓を押し出した毛穴は開きっぱなしになり、汚れが溜まりやすくなるという悪循環に陥り、さらに毛穴を大きく広げてしまいます。

そして、広がった毛穴は黒ずみがより一層目立つようになるという、最悪の結果を招いてしまうのです。

指や爪で鼻の角栓を押し出すことはあらゆるお肌トラブルを招く原因になる

鼻の角栓を無理やり押し出すことの問題は、毛穴が広がってしまうということだけではありません。

指や爪を立ててギュッと押し出すことでお肌は傷つき、オレンジのようなデコボコ肌の原因になったり、色素沈着によってシミになったりといったお肌トラブルを招いてしまいます。

さらに指や爪に付着している雑菌が毛穴や傷ついた肌から侵入し、ニキビや肌荒れなどを引き起こす原因にもなるでしょう。

鼻の毛穴汚れを指で強引に押し出すことで、たしかに角栓は取り除かれてきれいになったように見えます。

しかし、それは一時的にきれいになったように見えているだけであり、その場しのぎにしかならないのですね。

ちなみに鼻の毛穴パックもこれと全く同じです。

鼻パックや指で角栓を押し出すといった強引なケアはいちご鼻を治すどころか、かえって悪化させてしまうだけであり、絶対にやってはいけない行為なのです。

お鼻の毛穴に黒ずみができる原因と基本的な対策

指で角栓を押し出すという行為は、その場しのぎにしかならず、かえっていちご鼻を悪化させるだけです。

では、どうすればいいのか?

いちご鼻を改善するために大切なことが1つあります。
それは「一気にきれいにしようとしない」ということです。

つまり、近道をしようとせずに、毎日の地道なスキンケアを怠らないこと。ありきたりな答えかもしれませんが、これしかありません。

で、スキンケアといっても、ただ適当にクレンジングや洗顔をすればいいというわけではありません。いちご鼻の症状をしっかりと理解して、適切なケアをすることが必要です。

いちご鼻というのは鼻の毛穴に角栓が詰まって酸化し、黒ずんでいる状態ですが、そもそもの原因はどこにあるのかというと、それは「皮脂の過剰分泌」にあるわけです。

仮に毛穴の汚れを一掃できたとしても、根本的原因である皮脂の過剰分泌を改善しないかぎり、すぐにまた毛穴に汚れが溜まってしまうでしょう。

ですので、皮脂の過剰分泌が起きてしまう原因を知り、それを抑制するためのスキンケアを行なうことが重要です。

いちご鼻の根本的原因である皮脂の過剰分泌が起こる原因
  • 不規則な生活習慣によるターンオーバーの乱れ
  • 栄養の偏った食生活
  • 過剰なスキンケアによる皮脂の取り過ぎ
  • 保湿不足による慢性的な乾燥

不規則な生活習慣によるターンオーバーの乱れ

皮脂の過剰分泌、つまり脂ギッシュなオイリー肌になってしまう一番の原因はやはり何といっても生活習慣にあります。

とくに不規則な生活リズムや睡眠不足はお肌の大敵であるというのは、よく耳にしますよね?

その理由は2つあります。

1つはターンオーバーが狂うこと。そして、もう1つは自律神経を乱してしまうこと。

まずですね、不規則な生活リズムや睡眠不足が続くと、お肌を再生・回復させる「ターンオーバー」が乱れて皮膚の再生が滞るようになり、古い角質がそのまま表皮に残るようになってしまいます。そして、その古い角質が皮脂や汚れと共に毛穴に詰まってしまうことによって、いちご鼻やニキビの原因となってしまうのです。

もう1つは、生活習慣の乱れによって自律神経系の交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌量が増加するようになります。

ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位になると、いちご鼻になってしまう最大の原因である「皮脂の過剰分泌」を引き起こし、お肌を脂ギッシュなオイリー肌にさせてしまうのです。

ワンポイントアドバイス

    規則正しい生活心がけよう

  • 生活習慣の乱れはあらゆるお肌トラブルを招く原因です。生活リズムを整えて規則正しい生活習慣を身につけましょう。

栄養の偏った食生活

有名な皮膚科医のニートゥ・ニルドシュ博士によると、お肌が衰えていく遺伝的要因は20%程度であり、残りの80%は睡眠や生活リズム、喫煙や飲酒などの生活習慣に起因していて、とくに大きな部分を占めるのが「食事」だといいます。

皮脂の過剰分泌は男性ホルモンが深く関わっていて、男性ホルモンの分泌量が多い体質の人はオイリー肌になりやすい傾向にあります。

しかし、オイリー肌になってしまう原因は、生まれつきの体質だけが原因ではなく「食事」が大きく関わっています。

たとえば、栄養の偏った食生活はホルモンバランスを乱す大きな原因となり、ホルモンバランスの乱れは男性ホルモンを優位にし、皮脂の分泌量を増加させます。また、動物性の脂肪が多い食事も皮脂の分泌量を増やしてしまう原因です。

私たち人間の身体は食べたものでできていると言っても過言ではなく、お肌は内蔵を映す鏡です。

食生活を見直すことこそが、きれいなお肌を保つための第一歩なのですね。

ワンポイントアドバイス

    美肌効果の高い4つのビタミンを摂取しよう

  • 美肌のために積極的に摂取したい栄養素は「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」「ビタミンE」の4つです。これら4つのビタミンは不足するとニキビや肌荒れなど、様々なお肌トラブルの原因になるものとして有名なものなので、積極的に摂取しましょう。

過剰なスキンケアによる皮脂の取り過ぎ

いちご鼻に悩んでいる人は、脂ギッシュなオイリー肌の人が多い傾向にあります。しかし、オイリー肌だと思っている人の約8割が、じつはインナードライという「乾燥性脂性肌」なのだそう。

インナードライとは、お肌の表面は脂でテカテカしているのに、内側は水分量が少なく乾燥しているという「見た目は脂性肌。内部は乾燥肌」という肌状態のことをいいます。

その原因は過剰なスキンケアによる皮脂のとり過ぎから来る乾燥にあり、一言でいうと「洗いすぎ」です。

脂ギッシュは肌質の人は顔のテカリをコンプレックスに思うあまり、1日に何度も洗顔をしたり、あぶらとり紙でしょっちゅう皮脂を拭き取ったりしがちです。そういった過剰なスキンケアによる皮脂の取り過ぎがお肌を乾燥させ、その乾燥を補おうとして皮脂を過剰に分泌させてしまうのです。

顔の洗いすぎはお肌にとって必要なうるおい成分も汚れと一緒に洗い流してしまうため、過剰なスキンケアは厳禁です。

ワンポイントアドバイス

    洗浄力よりもうるおい成分や低刺激性に特化した化粧品を使おう

  • クレンジングや洗顔料は洗浄力の強すぎない、うるおいに特化したものを使うのがオススメです。また、洗顔は1日2回まで。洗すぎはかえってお肌トラブルを招く原因となってしまうので気をつけましょう。

保湿不足による慢性的な乾燥

皮脂を奪いすぎてしまう原因は過剰なスキンケアだけではありません。

ごく普通に洗顔や入浴をするだけでも、お肌のうるおいは失われてしまいます。なぜなら、洗顔や入浴は汚れだけでなくお肌にとって必要な皮脂までも一緒に洗い流してしまうからです。

スキンケアの基本的は「洗う」「補う」「保護する」という、3ステップにあります。つまり「洗顔」「化粧水」「クリーム」のことですね。

必要な保湿はお肌の状態によって多少変わるものではありますが、基本的に洗顔後は化粧水をたっぷりと手に取り、ハンドプレスでしっかりとなじませる。そして、化粧水で補ったうるおいが逃げてしまうのを防ぐために、クリームでお肌の表面にヴェールをかけてあげましょう。

いちご鼻やニキビケアは洗顔やクレンジングばかりが注目されがちですが、じつは最も大切なスキンケアは保湿です。

いつまでも美しく健康なお肌を保つためにも、入念かつ丁寧な保湿を心がけるようにしましょう。

指で角栓を押し出す場合はアフターケアをしっかりとしよう

指で角栓を押し出すのはいちご鼻を悪化させてしまうだけであり、やってはいけない間違ったケアの代表格です。

しかし、鼻パックと同様に「とりあえずその場は毛穴がきれいになる」というのは間違いありません。

で、とにかく今すぐにこの毛穴の黒ずみを何とかしたいという時ってありますよね?たとえば、結婚式やパーティー、合コンといった、人前に出なければならない大切なイベントの前日とかね。

そんなときはもう毛穴が広がろうが何しようが、とにかく目立ついちご鼻をどうにかしたいと思うもの。やってはいけないとわかっていながらも、指で角栓を押し出してきれいにしたい。そうせざるを得ないという場合もあるでしょう。

そのような場合は以下の点に気をつけることで、いくらかは毛穴の広がりを抑えることができます。

強引な毛穴ケアをする場合は必ず毛穴を引き締めること

指で角栓を押し出すときに気をつけたいポイント
  • 汚れを落ちやすくするために入浴をして毛穴を開かせる
  • 毛穴の汚れを押し出したら洗顔をする
  • 開いてしまった毛穴を引き締めるために冷水でしっかりとすすぐ
  • 普段よりもたっぷりと化粧品を使って入念に保湿をする

お風呂に入ることで血行が促進され、毛穴がゆるんで汚れが落ちやすくなります。

この状態でなら多少強引なケアをしてもお肌が柔らかくなっているので、毛穴の広がりを最小限に抑えることができます。

そして、毛穴に残った汚れを落とすために、しっかりと洗顔料を泡立ててから洗顔をすること。モッコモコの泡で洗うことで細かい泡の粒子が毛穴の奥まで浸透して汚れを落としてくれるからです。

ぽっかりと広がっている毛穴を引き締めるために、洗顔後は冷水ですすぐこと。

そして、最後にしっかりといつも以上に入念に保湿をしましょう。

まずは化粧水をいつもよりもたっぷりと使い、丁寧にハンドプレスをしてお肌になじませること。このとき、毛穴を引き締める効果のある収斂化粧水(しゅうれんけしょうすい)を使うとなおベストです。

最後に美容液を使ってお肌に美容成分をたっぷりと与えてから、保湿クリームでお肌の表面にヴェールをかけてあげましょう。

使う基礎化粧品については下記の記事を参考にしてみてください。

指で角栓を押し出すのは最終手段!大切なのは毎日の地道なスキンケア

強引な毛穴ケアをするのなら、まずは入浴や蒸しタオルを使うなどして毛穴をゆるめてから行なうこと。そして、保湿をいつもより入念に行なうこと。

そうすることで、毛穴の広がりをいくらかは抑制することができるでしょう。

しかし、だからといってこのケアのやり方を推奨しているわけではないでの、そこは注意してくださいね。

指で角栓を押し出すのは、リスク覚悟の最終手段。鼻パックも同様です。

いちご鼻を治すためだけでなく、いつまでも美しく健やかなお肌を保つためにも、毎日の地道なスキンケアを怠らないようにしたいものですね。

今 回 の 学 び !!
指で角栓を押し出すという行為は毛穴を広げてしまい、いちご鼻をさらに悪化させてしまう。

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